親からの刷り込み〜自身の体験談から考える〜

今回は「親からの刷り込み」というテーマですが、まずは僕自身を例に挙げます。

理論や覚えることは特にありませんので、心が感じるままに読んでくれたら幸いです。
ご自分の過去と照らし合わせてもいいと思います。

僕は今でこそ、カウンセラーとして活動し、人前に立って講師をしたりしていますが、過去は自分に全く自信がなく暗く辛い日々を送っていました。

自身のホームページにも書いてありますが、カウンセラーを目指したのも過去の辛い体験があったからです。

では、なぜ僕は自分に自信がなく、暗い性格になったのでしょうか?
どのような両親の元で育っていったのでしょうか?

僕の家庭は両親と弟、四人暮らしでした。
(現在は僕愛知で結婚し世帯を持ち、弟は一人暮らしのため、実家に両親が二人で住んでいます)

周りから見ればごくごく普通の家庭に見えたかもしれません。

しかしながら僕はいじめにあい、弟は登校拒否になり高校を中退しました。

当時はなぜそうなったのか全くわかりませんでした。
運命を呪い、他人を憎んでいました。

今になると、何となくですがその理由がわかります。
周りのせいだけではなかったのです。
自分自身にも問題がありました。
もちろんそれを受け入れることができませんでしたが。

その自分というものは、やはり親からの影響を多大に受けていて、僕も例外ではありませんでした。

父親は、相手の意見をあまり聞かず、自分の主張を繰り返す傾向がありました。
何をいっても、受け入れる前に「それはこうだ!」と決めつける傾向もありました。
ただし悪気は全くなかったと思います。

母親は、心配性で過干渉でした。
何をするにも「大丈夫か?」「あれ持ったか?」と世話を焼くタイプです。
家事を子供にさせることもほぼ無かったと思います。

交流分析を基に考察すると、とてもわかりやすい関係性です。
父親はCPが強く、母親はNPが強い。

両親ともに中卒で(家が貧しかったらしい)、とにかく真面目に勉強して→良い子で→偏差値の良い高校→良い大学へ行くことが理想と考えていたと思います。

今だからわかるのは、親にも学歴コンプレックスがあったのだと思います。
また長男はこうあるべきもあったのかもしれません。
期待ももちろんあったでしょう。

良い子。
一見するといい言葉かもしれませんが、このメッセージで苦しむ人は実は多いです。

僕は子どもの頃から、真面目で良い子でいることが一番。
その期待を無意識的に実行していました。

致命的だったなと思うのは、両親ともに褒めることが苦手でした。
なので、幼いながら自己受容、自己肯定感というを感覚を得られないまま、とにかく真面目でいようといました。

今になってみると親の表現方法が下手なだけで、思い返すと実はたくさんの愛情をもらっていました。
もちろん今で言う毒親には当たらないと思います。

ただ、どうすれば認められるかわからない。

父親の影響化で、自分の考えは正しい、相手には合わせない、間違ったことは許せないという刷り込みを十分に受けました。
また母親は心配性が強かったので、人に迷惑をかけてはいけない。良い子でいないといけない。なのでなるべくおとなしく過ごしていこうと思っていました。

いじめにあったのも、その両面が悪い方に絡んでしまい、きっかけはおそらくこんな感じだったと思います。

真面目こそが正しいと思い込んでいたため、僕はふざけた奴、勉強しない奴、ヤンキーが大嫌いでした。
おそらく蔑んだ目で見ていたと思います。

しかしながら、心配性の元に育っているので、気も小さく、抵抗や反抗できるような肝っ玉ではなかったのです。

そんな中、刷り込みによっての正義で、ヤンキー達に目をつけられはじめました。
なんかお前ムカつくと言われた記憶があります。
どうも目つきが悪かったようです。

しかしながら、そこで相手に合わせて取り繕うという術も考えも持ち合わせていない。
そして、抵抗できる力も勇気もない。

結局は最悪な形で支配されていくのです。

後は、自尊心、自分の存在のすべてが壊れていきました。
仲が良かった友達にですら、蔑んだ目で見られるようになりました。

あとは苦痛に耐え忍ぶ日々でした。

そうやって、自信を失い、人を恐れ、暗くなり、人と会話ができなくなっていきました。
友達がまだいたのが救いでしたが、あまり良い過去とも思えません。

刷り込みの話しだから、親のせいだ!
と言いたいわけではありません。
今はむしろ感謝しているぐらいです。
人からよく優しいと言われるのは完全に親のおかげなのですから。

しかしながら、刷り込みという影響力はハンパないんです。
親はちゃんと子どもに育ってほしいと願っても、それが裏目に出るケースもあるということ。

僕は裏目パターンにハマってしまったんです。
運が悪かったのでしょう。

親はどうしたかったのか?
子はどう受け止めたのか?

それがわかると負の過去であっても、気持ちが全然変わってきます。

あなたが受けた刷り込みはどのようなものでしょうか?

今回は体験談をメインとしました。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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