不安に思ってしまう心理とその対処法とは?

不安って一体なんでしょうか?

「あの人は私のことを嫌っているんじゃないかな」
「この先僕は結婚どころか恋愛もできないかもしれない」
「今の仕事がクビになったらもう終わりだ」
「コロナにかかったらどうしよう・・・」
「年金だけで老後を暮らしていけるんだろうか・・」

様々なシチュエーションで不安って感じると思うんですが、全てに共通しているのが【未来へのネガティブな推論】です。

わかりやすく言うと、「この先に良くないことが起こる」と思っているわけです。

それで、その不安が極度に強くなってしまうと「不安神経症」、今は「全般性不安障害」と呼ぶことが多いですが、日常生活に支障をきたすレベルに達してしまいます。

例えば
「悪い菌がいるからドアノブや手すりを素手で触れない」
「家の鍵をかけ忘れて泥棒に入られてるかもしれないから一旦家に帰って確認する」
「こんなに身体が痛いのはきっと癌になっているからだろう」

のような第三者から見ると「そんなの気にしすぎでしょ」と思ってしまうのですが、当人はいたって真面目、本当に苦しんでいるのです。
ちなみに最近よく耳にするHSP(非常に繊細な人)傾向の強い人も、不安を強く感じやすい人が多いです。

では、その不安、一体どうやったら無くなるのでしょうか?

おそらく無理です(きっぱり)

と言ってしまうと身も蓋もなくなってしまうのですが、まず無くそうとうすること自体に無理があるという意味で言いました。

なぜなら脳は【安全である】ことを優先します。
不安はある意味では、危機を避けるために必要な装置とも言えます。

もし不安という機能がなければ、誰もが美味しそうだからという理由だけでその辺に生えている毒キノコも平気で食べて下手すりゃ死んでしまう可能性だってあります。
また「アリとキリギリス」の童話のように、キリギリスが冬への何の備えもせず夏を遊んで過ごしたため、冬に食糧が尽き餓死しそうになるかもしれません。
あるいは、自分の身体よりも何倍も大きな動物に無防備で戦って、喰われてお終いかもしれません。

こう考えると生物は、不安という賜物によって現代まで生き延びてこられたといっても過言ではないでしょう。

不安はある種の「防衛本能」とも言えるわけです。

じゃあ不安はやっぱりあった方がいいのか?

ある無しではなく、ここで問題とするのは「程度」の具合です。

コロナへの不安が強いからといって、外へも一歩も出ないでは、生活費も手に入れることが難しくなりますし、人とも会えず孤独感が増し、日光も浴びれません。
それこそコロナで健康を害す前に、心身の調子を崩しては本末転倒です。

では、どうすればいいのか?

【スケーリング】という手法を用います。
何かというと不安そのものを1から10の段階で測るということです。
1から100でも構いません。

要は抽象的な不安という概念を何とか数値化して、目に見える形に変えてしまおうというわけです。

例えばコロナ禍で
1 外に出る 不安度 5 (MAX10)
2 一人で外食する 不安度 7
3 友人と会う 不安度 8
4 電車に乗る 不安度 9
だったとします。
これは個人差が出るシチュエーションだと思います。

そこで日本でコロナに感染した人の累計を調べてみましょう。
2021年5月現在で約70万人です。
それだけ聞くとけっこういるな・・・と思いますが、日本の人口は同じく5月現在で約1億2500万人です。
単純に割ってみると、0.0056。百分率で0.5%になります。

つまり1000人いても5人しかかかってないことになります。
5人でも多いじゃないかという意見もあるかもしれませんが、その5人はいわゆる3密にいたケースが多いです。(もちろん家庭内感染や経路不明もありますが)

そう考えると、外に出るだけで不安度が5にもなるのはどうなんだと、冷静かつ合理的に考えてみます。
おそらく0.5%よりもはるかに低い感染率になるはずです。

もちろんゼロリスクではありませんが、仮に0.1%の確率としてそれでもその行動を避けていては、食あたりをするかもしれないから生ものは一切食べないとか、事故に合うかもしれないから一切乗り物には乗らないというレベルの話になってしまいます。

スケーリングを使ってよーく考えてみると、意外と自分の思っていた不安というのは、明らかに強く思い過ぎていたかもしれないと、頭がクリアになることが多いです。

漠然とした不安という恐怖を、数値化してできるだけ等身大ケースに持っていき、かつそれなら平気だと思えたらなら不安度が確実に下がっていきます。

ただ自分では主観も当然入りますし、慣れていないと数値化すること自体が難しかったりします。
その時は、心理カウンセラーなどの専門家を頼ることが効果的かなと思います。

また、別の考え方で、不安に思っていることが仮に起こったとしてもそれでいいと受け止める方法もあります。

文書が長くなってしまったので、それについてはまた別の機会で話そうかと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
何かのヒントや心が軽くなってくれたら幸いです。

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