「ギャンブルはなぜハマるのか?」その心理にせまる!

前回僕がギャンブルであるパチンコに手を出すところまで話しましたが、今回はどうしてハマってしまったのか?
そのことを記憶を辿りながらお伝えできればと思います。

最初は怖い場所だと思っていたパチンコ屋でしたが、人間は慣れる生き物で、あれだけ騒々しいと思っていた音が気にならなくなっていました。

そして、ある日負けたモンスターハウスに「リベンジ」を果たすのです。

投資金額は6,000円ほどだったと思いますが、確変図柄で大当たりを引き当てます。
この確変(確率変動)は、次回の大当たりが約束され連チャンの期待が膨らみます。ちなみに継続率50%の台でした。

当時はルールも覚えたてでよくわかっていなかったのですが、なんとその確変が何回も続くのです。しまいにはプレミアムリーチ(1万分の1の確率)のゾンビの手が出た時は心臓がドキッとしてかなりの興奮状態だったと思います。

大当たりは続き、あれよあれよという内に足元には出玉でいっぱいになった箱が山積みされていきました。

徐々に僕の後ろを通るお客さん達がちらちらこっちを見るようになり、あいつすげーなみたいな感じの視線に、得も言われぬほどの高揚感と承認欲求が満たされていく感じを味わうことができました。

そして、打ち終えて換金したところ、なんと表示が「138,000円」!!
すごい!こんな楽しい思いができて、こんな短時間でバイトの何十日分を手に入れられるなんて!

もう25年も前のことなのに金額まで鮮明に覚えているということはよっぽど衝撃的だったんだと思います。

それからというものパチンコ屋は怖い場所ではなく、僕にとっての桃源郷へと化していくのです。

《その後に表れた症状》

其の一:夢に出てくる・・・夢の中でもパチンコを打っていて、現実か夢かもわからなくなっていきます。

其の二:朝の目覚めが半端ない・・・大学の講義の日朝は眠いのに、パチンコに行く日は朝6時にばっちり目が覚め、開店前から平気で何時間も並んでました。

其の三:金銭感覚の麻痺・・・高校生までは月5,000円のこずかいでも余っていた堅実なタイプだったのに、欲しいCD、欲しい服、1,000円を超えるランチを平気で支払っていくようになります。

其の四:学習意欲の低下・・・あれだけ心理学を学びたかったはずなのに、とてもつまらないように感じさぼりがちに・・・パチンコ、麻雀、競馬といった賭け事の方が楽しいものなんだと錯覚していきます。(今になって思うとなぜ心理学で依存症を調べなかったのかと思います)

其の五:嘘をつくようになる・・・大勝ちはまぐれで、徐々に負けが込んで財布にお金が無くなってくると、親に「皮膚科に行くお金が足りない、授業に高い専門書が必要だ」など何か適当な言い訳をつけて仕送り額を多めに請求するようになっていきます。

依存症の典型例ですね。

細かく言えば他にも挙げられますが、今こうして書いてるだけでクズだったなと嫌な気分になるのでこの辺までにしておきます(汗)

一体僕の頭に何が起きていたのでしょうか?
今だからわかる脳科学と心理学で説明していきます。

パチンコというのは、大当たり確率350分の1など中々当たらないところにその偶然の当たりを引くところに醍醐味があります。もし1万円使った時に1回は必ず当たるといった定率のものだと面白さは一気に低下するので、そんな台は皆無です。(スロットには天井台はありますが)

数字が揃い大当たりを引くと、激しいメロディ音と光が眼前でまばゆく広がります。当時は何番台大当たり!などのアナウンスもありました。

そして、下皿にどんどん出玉が増えていく最中、脳内では報酬系の回路にある「ドーパミン」が放出されます。興奮を伝達する物質なので、今で言うところの「脳汁どばー」っていう感覚です。

これは大当たりの時だけではなく、当たりそうなリーチ(期待値50%以上の熱さ)がかかる度にも放出されます。なので、何時間、ひどいと10時間以上でも打ってられるんですね。しかも「熱いリーチが来たら次は必ず当たる」といった何の根拠もないオカルトも当時飛び交ってました。

そして同時に「エンドルフィン」という脳内麻薬のような物質も分泌され、多幸感やホッとした気持ちはそれにあたります。

逆に怖いところは行動抑制(理性のようなもの)に繋がる「セロトニン」が低下するという報告もあり、負けていても熱くなって止められない、どんどんお金をつぎ込むのはその要因もあると思います。

僕が夢でパチンコしていたり、朝目覚めが異常に良かったのは、これらの脳内にある神経伝達物質が過剰に出ていたせいだと言えます。

そして、僕が体験した中で、これが依存症をひどくしたんだな思うことに、大勝ちしている時に周りの人から注目されたことが気持ち良かった点があります。

心理学では「承認欲求」といってみんなから認められたい、褒められたいという気持ちのことを指します。

僕自身、小さい頃から何かで表彰されたこともなく、運動神経もいまいちで部活も万年補欠、引っ込み思案で何かに挑戦することもありませんでした。

勉強だけが唯一できた方でしたが、まだまだ上はいたし、何より親から面と向かって褒められた記憶がほとんどありませんでした。

すると承認欲求は飢餓状態になり、より欲するようになります。

なので、パチンコで大勝ちした時は、この飢えが一気に満たされたような感覚になったのです。

本来は努力したわけでもなくただ運が良かっただけ、周りは僕がすごいと思ったんじゃなく、ただうらやましいなぁという目で見ていただけ、この事実を都合のいいように承認欲求を満たすことに解釈してしまった。

現に人がまばらなパチンコ屋は行かず、繁盛店に行くのはもちろんのこと、勝ってる自分の台を通行する人が注目するのを遠巻きから注目するといった異常な行動をしていたのです。

またパチンコや麻雀によってギャンブル仲間も増え、寂しさという心の隙間も埋まっていきました。

人間の心理は「無い」ほど過剰に「欲し」ます。

幼少期に何かに打ち込んだり、達成感を部活などで味わっていたり、存在を誰かに認められていれば、ここまで依存にハマり込んでなかったんじゃないかと、今更言っても仕方ないのですが、そのように自己分析しています。

このように脳科学と心理学の両側面から、強い刺激を受けた僕は立派なギャンブル依存症者に成長していきます。

今回は以上となります。

エピローグに続き第一部をお話しさせて頂きました。

少しでもギャンブル依存症の魔力と怖さが伝われば幸いです。

次回第二部は「一線を超える~依存沼からの借金ロード~」です。
もっと怖い(笑)

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